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中卒・高卒・専門卒から社会福祉士の資格を取得する方法!

「高卒から社会福祉士になる方法」で検索されている方。

大体の記事は1号ルートの大学卒業後が最短です!という回答ばかりでお困りだと思います。

そんなことわかっているけど違う抜け道はないのか?という事が質問の本質かと。

そもそもこの検索をしている方は現在介護職の方が検索されているワードだと思いますので、中卒・高卒・専門卒介護職からの現実的なルートで今回解説したいと思います!

高卒でも社会福祉士になれる?

早速結論から。

「高卒でも社会福祉士になれます。」

これは中卒でも専門卒でも短大卒でも全てにおいて社会福祉士になる事が出来ます。

まず社会福祉士になるためには、国家試験を受けて合格し社会福祉士の国家資格を取得します。

社会福祉士の国家試験を受験するためにはまず受験資格が必要です。

受験資格を取得するまでのルートは12のルートがあります。

良く記事になっている第一号ルート、福祉系大学4年に指定科目履修。

タロス

これは確かに最短です。私自身も今になってこのルートにすればよかったと非常に後悔しております。

しかし、このルートを選ぶ方は元々福祉系の大学に進学し社会福祉士や精神保健福祉士を取得する事を目的にされている方です。

この記事を検索されている方は現在介護職や障害サービスで働いている方が主かと。

現実的なルートで社会福祉士を目指しましょう!

社会福祉士国家資格受験資格を得る方法

既に福祉の職員として働いている方のルート(1番現実的な第9号ルート)

検索している大多数の方のルートです。

既に介護職員や福祉の職員の方で仕事を辞めずに、社会福祉士受験資格のルートを目指すには第9号ルートが現実的です。

第9号ルートは「社会福祉主事養成機関」に1年通い「社会福祉主事任用資格」を取得後、相談援助業務を2年間経験し、半年以上の短期養成校に通う事です。

  1. 主事通信課程の受講に際して学歴は不問です。
  2. 受講申込は、職場から行っていただきます(受講申込者は、受講希望者が勤務する施設・団体の所属長です)。個人でのお申込はできません。
  3. 所属長の意向があれば、常勤・非常勤の別は問いません。
  4. 主事通信課程修了後、指定された相談援助実務の経験を2年以上積むことで、社会福祉士の国家試験受験資格取得に向けた社会福祉士短期養成施設への入学資格が得られます。

無資格・未経験でも社会福祉主事任用資格の通信課程を受けることが出来ます。

主事の資格を取得できれば相談員の実務を積むことが出来て、2年後に社会福祉士の短期養成校に通うことが出来ます。

つまり、中卒でも高卒でも専門卒でも短大卒でも社会福祉士の資格は取得できるのです。

費用的にも社会福祉主事の養成校入学で9万円、社会福祉士の養成校入学で18万5千円なので大学に行くよりも安価で介護職として経験を積みながら社会福祉士の受験資格を目指せます。

あわせて読みたい:【社会福祉主事任用資格】通信教育!取得して損はなし!目指すは相談員とデスクワーク!

専門実践教育訓練給付制度

社会福祉士短期養成校に関しては「専門実践教育訓練給付制度」にて本人が支払った費用の最大70%(上限額40万円)が公共職業安定所(ハローワーク)より支給される制度があります。

【対象となる方は】
次の(1)または(2)のいずれかに該当する方で、厚生労働大臣が指定する専門実践教育訓練を修了する見込みをもって受講している方と、修了した方

(1)雇用保険の一般被保険者等
専門実践教育訓練の受講開始日に、支給要件期間(同一の事業主に一般被保険者等または短期雇用特例被保険者として雇用された期間)が3年以上(※)ある方
(2)雇用保険の一般被保険者等であった方
一般被保険者等の資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内であり、かつ、支給要件期間が3年以上(※)ある方

※(1)(2)とも、当分の間、初めて専門実践教育訓練給付金の支給を受けようとする方については、支給要件期間が2年以上であれば受給可能となります。
※平成26年10月1日以前に教育訓練給付を受給した場合は、その受給にかかわる受講開始日から、今回の受講開始日までに、通算して2年以上の被保険者期間が必要です。
また受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金の支給を受けたことがある場合は、専門実践教育訓練給付金は支給されません(ただし、平成26年10月1日よりも前に教育訓練給付金の支給を受けた方に対しては、この取扱いは適用されません)。

【追加支給】
さらに、受講修了後に受講した専門実践教育訓練が目標としている資格取得などをし、修了日の翌日から1年以内に一般被保険者等として雇用された場合は、さらに教育訓練経費の20%にあたる追加支給を受けることができます。この場合の支給額合計は、最大で教育訓練経費の70%(年間上限56万円)となります。

引用 内閣府大臣官房政府広報室

最大70%の要件は短期養成校受講時に見込みで社会福祉士試験を受験できるので、一発合格された場合は185,000円の70%として129,500円が支給されます。

短期養成校受講後に、試験を受験しない場合でも185,000円の50%として92,500円が支給されます。

最短で4年にはなりますが現実的に考えても5年で受験資格を取得可能です。

介護職として就職されている方も仕事を辞めずとも養成校に2度通う事で社会福祉士国家資格を取得できるのです。

福祉系4年制大学へ進学するルート(第1号ルート)

社会福祉士になるにあたって最もスムーズなのは、4年制の福祉系大学に進学することです。指定科目履修は必須です。

一般の大学から受験したい場合は1年間養成校に通う必要がありますので要確認。

実務経験も必要なく、養成校など通う必要もありません。卒業前に社会福祉士国家試験を受験できるルートです。

仮に落ちたとしても社会福祉主事任用資格は卒業と同時に取得する流れとなります。

受験資格自体はありますので何度でも挑戦可能です。

このルートでは大学四年の中で社会福祉の専門知識が得られます。また、就職に関しても大卒の学歴があると非常に有利です。

このルートの強みは大学在学時(大学三年生以降)に国家資格である保育士も取得する事が出来ます。

保育士の試験科目として「保育原理」「教育原理」「社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」の5科目は福祉系大学在学時に学ぶものですので、保育士試験に非常に有利になります。

卒業時に社会福祉士と保育士のダブルライセンスも目指せます。

しかし、今回の記事の高卒から社会福祉士になれる?という回答にはなりません。

元々の高校からの進学ルートとしては一番無駄がなく最適だと思います。

あわせて読みたい:【コスパ最高】介護福祉士から保育士の資格が取りやすい!三福祉士は簡単に取得できます!

保育士は独学で合格できます!正しい勉強法や参考書を徹底解説!

高卒で進学しないルート(第10号ルート)

学歴に関係なく相談援助実務を4年間以上経験すると、一般養成施設への入学が可能となります。

一般養成施設に通い、1年以上の課程を修了して卒業すると、国家試験の受験資格が得られるため、中卒・高卒の学歴で社会福祉士になる事は可能です。

しかし、その場合はまず福祉施設などに就職し、相談援助の経験が必要になりますが、よっぽどのコネがない限り無資格未経験の方がいきなり相談員にはなれません。

基本的に施設の生活相談員になるには、一般的には社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかが必要です。

自治体によっては、上記の資格を所有していなくても条件によっては生活相談員になることも可能ですが、全国的には社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかを取得した人がなる場合が多いです。

このルートは非現実的ですので一般的にはあまりないと思われます。

福祉系の短大・専門学校卒の方のルート

2年制や3年制の福祉系短大・専門学校に通う選択肢もあります。

ただし、短大や専門学校の場合は、卒業した後に福祉施設などにおいて相談援助実務を経験しなければ、国家試験の受験資格が得られません。

元々の最終学歴がこのルートの場合、実務経験は必須。養成校への入学は卒業した学校、ルートにより違う為複雑です。

基本的に働いている方で仕事を辞めてまで再度大学や専門学校に入り直すルートの方はあまりいないと思います。

それでも入学したい!と、そこまでの覚悟がある方は看護師になる事をお勧めします。

高卒から社会福祉士を目指す際の注意点

中卒や高卒、専門卒、短大卒から社会福祉士になる事は可能です。

なんとなく介護職として入職してみたものの福祉業界でしっかり働いていきたいと希望を持った方がこの記事を検索されているのだと思います。

一部の記事では資格も持っていない方が書いた記事で、介護支援専門員試験の方が難しいと書いてあることを見ましたが社会福祉士国家試験の難易度は高く、合格率は例年25~30%ほどしかありません。

ケアマネ試験では3科目をしっかり行えばよいですが社会福祉士試験は19科目、法律関係や障害サービス、介護サービス等多岐にわたります。

社会福祉士を目指すなら、養成校で学んだことを活かし勉強を継続することで必ず達成します。

あわせて読みたい:【必見】社会福祉士試験に一回で合格する合理的な勉強法。余計な勉強は不要。模擬試験も不要。

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