- 社会福祉士国家試験の合格率
- 社会福祉士試験が難しいと言われる理由
- 実際に受験して感じたリアルな難しさ
- ケアマネジャー試験との違い
- 試験当日の注意点
- 社会福祉士取得後に感じたこと
📚 目次
社会福祉士国家試験の受験を検討している方の中には、「難しいって聞くけど実際どうなの?」「合格率は低いの?」と気になっている方も多いと思います。
私は社会福祉士国家試験に合格し、その後、精神保健福祉士、サービス管理責任者を取得し、現在は就労継続支援B型事業所の管理者として勤務しています。
また、福祉事業所や関係機関から研修講師としてお声掛けいただく機会もあります。
この記事では、社会福祉士国家試験の合格率や難易度だけではなく、実際に受験した経験から感じたリアルな難しさや勉強方法についてお伝えします。
社会福祉士試験は、合格率だけを見ると年度によって印象が変わります。でも実際に受けてみると、やっぱり範囲の広さと本番のプレッシャーはかなり大きいです。
社会福祉士国家試験の合格率
社会福祉士国家試験は、福祉系国家資格の中でも難関資格として知られています。
近年は試験制度の変更により合格率が上昇している年度もありますが、決して簡単な試験ではありません。
| 試験回 | 合格率 |
|---|---|
| 第38回 | 60.7% |
| 第37回 | 55.2% |
| 第36回 | 58.0% |
| 第35回 | 44.2% |
| 第34回 | 31.1% |
近年は合格率が上がっている年度もありますが、出題範囲の広さを考えると油断できる試験ではありません。
私が受験した頃は合格率30%前後でした。
受験者の約3人に1人しか合格できない国家試験だったため、福祉系資格の中でも難しい資格として有名でした。
現在は合格率が上昇している年度もありますが、出題範囲の広さや勉強量を考えると難易度が大幅に下がったわけではありません。
社会福祉士試験が難しいと言われる理由
- 出題範囲が広い
- 働きながら勉強する人が多い
- 苦手科目を作れない
- 試験本番のプレッシャーが大きい
社会福祉士試験は、単純に暗記量が多いだけではありません。
福祉制度、法律、医療、心理、相談援助など幅広い知識が求められるため、バランスよく学習する必要があります。
出題範囲が非常に広い
社会福祉士国家試験の最大の特徴は出題範囲の広さです。
現在の試験では福祉だけではなく、医療、心理、法律、地域福祉、社会保障、権利擁護、ソーシャルワークなど幅広い分野から出題されます。
- 医学概論
- 心理学と心理的支援
- 社会学と社会システム
- 社会福祉の原理と政策
- 社会保障
- 権利擁護を支える法制度
- 地域福祉と包括的支援体制
- 障害者福祉
- 高齢者福祉
- 児童・家庭福祉
- 刑事司法と福祉
- 保健医療と福祉
- ソーシャルワークの理論と方法
ワークブックを初めて開いた時の絶望感は今でも覚えています。
知らない人物名や制度名だらけで、「本当に全部覚えられるのか?」と感じる方も多いと思います。
しかし実際には、全てを完璧に覚える必要はありません。
重要なのは、満点を目指すことではなく、6割以上を安定して取れる状態を作ることです。
勉強時間の確保が難しい
社会福祉士受験者の多くは社会人です。
仕事をしながら勉強しなければならず、家庭がある方はさらに時間の確保が難しくなります。
私も仕事をしながら勉強していたため、休日や空き時間を利用して勉強していました。
共通科目を覚えたと思ったら専門科目を忘れる。
専門科目を覚えたと思ったら共通科目を忘れる。
その繰り返しでした。
社会人受験は、勉強内容そのものより「勉強時間を作ること」が一番きついかもしれません。仕事後に机に向かうだけでも、かなり大変です。
短期間の詰め込みではなく、継続して学習することが重要です。
苦手科目を放置できない
社会福祉士試験は得意科目だけでは合格できません。
苦手科目を放置すると足元をすくわれます。
私自身が苦手だったのは、社会保障、社会調査、医学系の分野でした。
逆に障害福祉や高齢者福祉など、実務経験に近い分野は得意でした。
得意科目をさらに伸ばすよりも、苦手科目を最低限の得点が取れる状態にする方が重要です。
試験当日のプレッシャー
社会福祉士試験は、勉強だけではなく本番のメンタルも重要です。
私自身、午前問題が終わった段階で「落ちたかもしれない」と本気で思いました。
午後を受ける意味があるのかと考えたほどです。
しかし実際には、その感覚はあまり当てになりません。
受験生の多くが同じように感じています。
試験本番は会場の雰囲気、周囲の音、時間のプレッシャーなど、普段の勉強とは全く違います。
午前で失敗したと思っても、絶対に諦めないこと。午後で取り返せる可能性は十分あります。
午前で失敗したと思っても絶対に諦めないこと。
これは本当に伝えたいことです。
ケアマネジャーとどちらが難しい?
よく質問されるのが、「社会福祉士とケアマネジャーはどちらが難しいのか?」という内容です。
私は両方取得していますが、正直比較は難しいです。
| 資格 | 難しさの特徴 |
|---|---|
| 社会福祉士 | 出題範囲が非常に広い |
| ケアマネジャー | 合格率の低さと実務知識の深さ |
社会福祉士は出題範囲の広さ。
ケアマネジャーは合格率の低さと実務知識の深さ。
それぞれ違う難しさがあります。
単純に合格率だけで比較できる試験ではありません。
試験後が一番つらい
試験が終わると、各社の解答速報が出始めます。
そこから自己採点を行います。
ボーダー付近の方は本当に地獄です。
- マークはずれていないか
- 名前を書いたか
- 消し忘れはないか
- 不適切問題は出るのか
- 合格点は何点になるのか
毎日気になります。
私も合格発表まで何度も自己採点を見直していました。
試験が終わった後の自己採点期間、本当に落ち着きません。何回見直しても点数は変わらないのに、何回も確認してしまうんですよね。
社会福祉士合格後の今だから思うこと
社会福祉士試験を受験した当時の私は、介護福祉士、社会福祉主事任用資格、介護支援専門員を取得したばかりでした。
当時は目の前の試験に合格することで精一杯でした。
しかし、あれから年月が経ち、精神保健福祉士、サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者を取得しました。
現在は就労継続支援B型事業所の管理者として勤務しています。
また、福祉事業所や関係機関から研修講師としてお声掛けいただく機会も増えました。
社会福祉士を取得したから人生が劇的に変わったわけではありません。
しかし、社会福祉士取得に向けて勉強した経験と知識は、今の仕事の土台になっています。
今振り返ると、社会福祉士取得は私の福祉職人生の大きな転機だったと思います。
社会福祉士は、取得した瞬間に人生が大きく変わる資格ではありません。ただ、福祉職として働き続けるうえで、自分の土台になる資格です。
まとめ
社会福祉士国家試験は決して簡単な試験ではありません。
しかし、学力が特別高くなければ合格できない試験でもありません。
私自身、決して優等生ではありませんでした。
転職も繰り返し、遠回りばかりしてきました。
それでも継続して勉強することで合格することができました。
社会福祉士試験は、完璧を目指すよりも、最後まで諦めずに積み上げることが大切です。社会人でも、遠回りしてきた人でも、挑戦する価値は十分あります。
もし今受験を迷っている方がいるのであれば、ぜひ挑戦してみてください。
数年後に振り返った時、この挑戦が皆さんの大きな財産になっているはずです。

