第35回社会福祉士国家試験大変お疲れ様でした。
落ち着いて問題を見直すと「何故この問題を間違えたのか・・・」
100点以上を取り安心して合格発表を待ちたかったのに自己採点の結果、過去のボーダーライン位だったという方がいると思われます。
また、100点以上でも今後不安が付き纏う魔の34回試験があったことで110点まで取らないと正直安心できない状態になりました。
そんな皆様が寝ても覚めても気になる今年の試験合格ボーダー予想点についてまとめました。
各まとめに関しては順次更新を行ってまいります。
まずは今までの過去の合格点を見ていきたいと思います。
コンテンツ
過去9年分の合格点・合格率まとめ
社会福祉士国家試験は第15回から合格点が公表されるようになりました。
以降の過去19回分結果を見ても、本試験では100点を取れれば合格できる試験レベルになっています。
しかし、第34回の105点が出てしまった事で今までの予想とは大きく覆る結果となりました。
実施時期 | 合格基準点 / 総得点 |
---|---|
第34回 令和3年度(2022年2月6日) | 105点 / 150点 |
第33回 令和2年度(2021年2月7日) | 93点 / 150点 |
第32回 平成31年度(2020年2月2日) | 88点 / 150点 |
第31回 平成30年度(2019年2月3日) | 89点 / 150点 |
第30回 平成29年度(2018年2月4日) | 99点 / 150点 |
第29回 平成28年度(2017年1月29日) | 86点 / 150点 |
第28回 平成27年度(2016年1月24日) | 88点 / 150点 |
第27回 平成26年度(2015年1月25日) | 88点 / 150点 |
第26回 平成25年度(2014年1月26日) | 84点 / 150点 |
このように90点越えは3回となっております。
公表が始まったのは第15回からとなります。
現在、受験をされている方には申し訳ない状態ですが、第29回までは90点を取れていれば合格は確実でした。
初めて90点越えがあったのが第30回試験です。
結果は99点
今迄の基準は6割と謳っており第15回から一度も超えたことのない90点でしたが、
まさかの90点を超えて、99点!
この魔物のせいで第30回からは90点を超えても、寝ても覚めてもボーダーを気にしてしまう現在の流れに繋がったのです。
ちなみに過去最低点数は第25回の72点
総得点 72/150
回答率五割以下です。
複数選択問題がアナウンスもなく初めて導入され、問題の読み間違えが続出した回の様です。
この点数でも合格率18.80%とは・・・
また高得点を出しても18科目の中で0点で落ちている方も多数いるようです。
150問もあって合格が90点以上って60問も間違えないのでは?
なんて思うかもしれませんが、実際に試験を受けた方からすれば試験当日に初めて見る問題や、いつもと違う環境に時間制限もあり非常に高難易度な試験だと思われます。
第30回社会福祉士国家試験の結果に関して大きな波紋を呼びました
魔の第30回社会福祉士国家試験は養成に関わる多くの教員や関係者から、「基本的な知識及び技術が網羅的に」問う問題が多く、今回の国家試験問題は良問が多いと評価されていました。
また受験者の質も高かったのでしょう。
ネットの掲示板やSNS上でも100点越えの報告が多く見られた年でした。
高得点が多い中でも90点越えはないのではないか?という声も多くありましたが結果はまさかの99点以上で合格。不適切問題0
この高得点でも合格率は30.20%。
正直99点でもボーダーを引くことは難しかったと思われます。
合格率を更に落としたかった場合、合格点100点以上もありえたかもしれません。
国家試験で100点越えを出すことは流石に大きな反感も出たはずです。
明確な合格点が無い上に、今迄80点台で合格が得られたのにいきなりの合格点三桁は流石に今後も継続して行う国家試験として、どれだけ適当でお役人様が受験料を巻き上げるだけのただのツールと感じとられても何の反論も出来なかったはずです。
この魔の30回試験のせいで、今までは90点越えをしていれば合格圏内でしたが、31回以降の試験に関しては90点+aでは落ちているのではないか?といった合格発表まで安心して休めないといった大きな不安材料となったのです。
しかし、この結果に関して複数の関係機関より苦言が呈されました。
日本ソーシャルワーク教育学校連盟
<ソ教連会長談話>
平成30年3月15日この度の第30回社会福祉士国家試験の合格基準点が99点とされたことについて、以下、談話を発表します。
1.第30回社会福祉士国家試験の合格基準点は150点満点中99点、合格率は30.2%とされた。第15回~第29回(15回分)の合格基準点の平均点(83.73点)から+15.27点という点数である。
今回の合格基準点は、上記のように合格基準に比しても、これまでの実績に比しても、著しく高い点数であると言える。合格基準点が公表されるようになって以来、合格基準である90点を超えた合格基準点となったのは、平成14年度の第15回(91点)、ただ1回のみである。
2.今回の国家試験問題は、「基本的な知識及び技術が網羅的に」問う問題が多く、養成に関わる多くの教員や関係者から、今回の国家試験問題は良問が多いと評価されているところである。
不適切問題(による加点)がなく、良問が多かったのにも関わらず基準点が大きく上がったことについて、今回の合格基準点が、あたかも合格率から逆算して相対的に補正されたような印象を受ける。もしそうだとすると、報告書に「将来的には絶対基準により評価を行うことを視野に」とある指摘に逆行するものである。
3.合格基準は、当然ながら全ての受験生に周知されており、受験生はその定めから、正答率60%(90点)を越えることが一定の目標、目安とされて受験勉強が進められて、努力を重ねてきている。
4.また、今回は倍額以上に大幅に受験料が高くなったことは、受験者数が減少した理由の一つと考えられる。これまでの試験では合格するラインをはるかに上回る点数をとったにも関わらず、予想に反する結果になってしまった受験生が多数発生した。このことにより受験する意欲が大きく減退してしまう懸念、将来の福祉を担う人材を確保し養成するにあたって大きなイメージダウンが発生することが懸念される。社会福祉士になって社会への貢献を目指す多くの若者や人々の意気を著しく削ぐものである。
5.福祉人材へのニーズは急増し、我が国でも地域共生社会の担い手として社会福祉士への期待が高まり、また様々な福祉以外の領域・職域でも、社会福祉士への求人・ニーズは広がり、高まっている。しかしながら、受験者数は多少の増減をしつつ横ばいであり、現在のソーシャルワークへのニーズに応えるための人員の確保が容易でない状況である。
6.ついては、合格基準点における合格基準からの補正の範囲は、合格基準を絶対基準として行うことを目指し、合格基準として定められた60%の得点(90点)を上回ることのないようにすべきである。
福祉系大学経営者協議会
最低合格点が過去に例をみない99点とされたことについて
1.最低合格点の大幅な変動は問題です。
2.現行の合格基準そのものに疑問があります。
3.社会福祉士国家試験のあり方の見直しを要求します。
引用:福祉系大学経営者協議会
今後の社会福祉士試験の合格率はどうなるのか?
結論から言うと、合格率を絞るという方向性は考えにくいです。
世の中の流れとしても、社会福祉士を配置の要件として必要とする職場は年々増加の一途です。
ましてや各関係機関が苦言を呈されている中、不当に合格点を上げ合格者を減らすという理由がまずありません。
しかし、受験者の質もあがっているので30%の合格者を維持するのであれば合格点は必然的にあがってしまうのかもしれません。
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社会福祉士合格点ボーダー予想
各関係機関より予想が出ましたのでまとめたいと思います。
小高塾
94~96点
第35回の社会福祉士国試の予想合格点は94~96点(94~96問正解)[専門科目のみ受験者は42~43点]あたりだと思います。
上記予想合格点は、今年も昨年の合格率と同じくらいの合格率になると仮定した場合の予想合格点です。引用:小高塾
赤マル福祉 Web採点平均点
108点
WEB自己採点の集計から平均点を出しているようです。
150点の方もいらっしゃるようです。
また自己採点で点数が低かった方が、WEB採点をする事は考え辛い点も踏まえて参考に。
・自動採点集計直後(2/7 19:00頃)
全体 107.8点(得点率71.9%)
共通 55.5点(得点率66.9%)
専門 52.2点(得点率77.9%)講評
共通科目 共通科目に苦手意識を持つ方も多いと思いますが、確実に正解してほしい問題も多く見られました。1点でも多くの点数を取るためにも、「過去問学習の重要性に変わりはない」といえる出題内容でした。
専門科目 点数が取りやすい問題が多いということは、そこでのミスが合否を大きく左右する、ということを意味します。基本問題は過去に出題された試験問題に類似した内容も多く、過去問対策をしっかり取り組んできたかが問われる出題内容でした。
引用:赤マル福祉
けあさぽ 露木先生 未
合格点予想なし
過去の問題とその設問文から芋づる式に関連知識をきちんと学習していれば解答できる内容が中心でしたので、「昨年同様の難易度」という印象です。ですから、合格ラインは、昨年の第33回試験の93点前後が目安となるでしょう。
午前<共通科目>問題の総評として、本年度の試験の合否を分ける大きなポイントは、用語や概念、理論についてしっかりと理解できていたかどうかだと思います。本年度の試験は、用語や概念、理論にかなり忠実な問題が多かったため、しっかりと学習し、理解していた場合、明快に解答できたと思います。さらに、この基礎知識を具体的に活用する場面が事例などで出題されており、ある意味で応用的な問題であったと言えます。
引用:けあさぽ 露木先生
ふくし合格ネット 海老澤先生
105点以上
34回基準で考えると、共通科目の難易度が下がり専門科目の難易度がやや上がるという印象。
合格点は105点以上であると予想する。
今回の試験では全体の合格率が上がってくる可能性がある可能性も考えるため、その場合は合格ラインの得点も下がってくるだろう。
いとう総研
合格点予想なし
昨年より難易度が上がった。
小野寺仁さん youtube JINちゃんねる
89点 103点
合格率などで変動あり
2ちゃんねる
2023 第35回社会福祉士国家試験
109以上 おめでとうございます
107~108 ドキドキだけど大丈夫
105~106 ワンチャン不合格
104 予想ライン(☎番号案内)
102~103 ワンチャン合格
100~101 一縷の望み
99以下 捲土重来を期す
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では第35回社会福祉士国家試験の合格ラインの予想を纏めてみました。
今年に関してはSNSでの自己開示をされている方も多く、比較的高い点数を開示されている方が昨年より多い印象を受けました。
自分は高得点を出したから高いボーダーを予想されている方もいますが、毎年の風物詩ですので結果発表の3月10日を待ちましょう!