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社会福祉士 レポート 見本「社会福祉の理念の変遷」

社会福祉士 レポート 合格点 見本シリーズ

社会福祉士通信課程 レポート「社会福祉の理念の変遷」に関して 例

1000~1200字対応

引用:社会福祉学習双書1~16巻参照

レポートが不合格になってしまった方、どういった内容を書けば良いかわからない方向け

完全オリジナルです。コピペすると落とされますので、あくまで参考に

しっかり題材に基づいて教科書をお読みになってやってみてください。


ノーマライゼーション

の思想は、国際的にも広く普及し、日本では障害者福祉の枠を超え社会福祉全体の需要形になっている。福祉の世界で、施設福祉から地域福祉・在宅福祉への政策大転換の流れを作ったキーワードとなる概念であり、さらに「老若男女、障害者等が共に暮らす社会がノーマルな社会である」といった共生社会を意味する言葉である。

 

 ノーマライゼーションという用語は、デンマークでバンクミケルトンが最初に唱えた時は理念というよりは知的障害者の処遇の原理であった。ノーマライゼーションという概念が生まれ1959年法で国の政策に取り入れられ、知的障害者の生活を、できる限り通常の生活状態に近づけることで脱施設化・施設からの地域移行への流れを生み出していった。デンマークのノーマライゼーション原理はスウェーデンに伝播し、知的障害者政策に取り入れられ、その中心的役割を果たしたのがニィリエであり、知的障害者の様々な側面の生活形態の考察からわかりやすく体系化した。このような理念が北米で生まれ、制度の中に取り入れられた背景にはこれらの国々が自由主義体制の中で福祉国家として可能な限り結果の平等を追い求めてきた文化と歴史があることと無関係ではない。

 

 1990年代後半から新しい社会福祉の理念として、ソーシャルインクルージョンという言葉がヨーロッパから世界に広まっている。第二次世界大戦後のヨーロッパで、経済活動の必要性から旧植民地の外国人が多数移住するようになり、不況による失業や高齢化によりホームレス等の社会問題が顕在化してきた。1997年に登場した社会党ジョスパン首相は、外国人労働者排斥運動の高まりに対し「社会定期排除防止法」を制定し、ソーシャルインクルージョンと名づけた社会政策を展開した。ソーシャルインクルージョンとは「社会的包摂・往含・包括」ということになり社会的弱者と言われる人たちを社会から排除するのではなく、コミュニティを構成する一員として包み込む社会を実現していく政策のことである。

 

 施設から地域へという地域移行を進めている知的障害者福祉では個々のニーズに見合った必要なサービスを地域の中で利用できるようし、その人らしく暮らせる社会の実現を目指している。障害者教育の中から生まれたインクルージョンと外国人労働者問題から生まれたソーシャルインクルージョンの考えは、社会政策・社会福祉の核となる理念として世界に広まり、社会から排除されやすい人々を社会の一員として積極的に包み込み、尊厳をもって自立できる社会を作っていこうというもので人権尊重の具体化である。ノーマライゼーションもソーシャルインクルージョンも共生社会をめざすという点では共通であり、今後日本でも外国人労働者や貧困者など多く見られるようになる。その中で もソーシャルインクルージョンの考え方はとても大切である。

「社会福祉の理念の変遷」

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